風の村花日記

横浜の研修会に行ってきました。

 昨日、今日と、パシフィコ横浜で開催された研修会に参加してきた。全国福祉施設経営者協議会という団体主催で、来年に予定されている介護保険制度改定がテーマだ。
 今回の改定のキーワードは「地域包括ケア」、昨年3月に公表された地域包括ケア研究会の報告書に沿った諸改革が予定されている。できる限り自宅または自宅に近い環境で暮らし続けることができるように、「24時間365日」のケア体制をつくることが最大の課題とされている。確かに、これまでの在宅介護事業者は、例えばデイサービスは日曜や夜間、早朝に対応するものは極めて少ない。訪問介護も、深夜帯にサービスを提供できる事業者は、そうはない。それらはニーズがないからではなく、ニーズが少ないからだ。要は、採算が取りにくいという事業者側の都合で実施してこなかったわけだ。そのため、少ないとはいえ、そうしたニーズを持つ人は、在宅生活を断念し、特養等に移り住むしかなかった。
 それを変えようというのが、「地域包括ケア」だ。
 生活クラブも御多聞に漏れず、24時間365日という体制を作ってこられなかったが、来年度からはこの体質を大きく転換しようと考えている。
 今日の講義でもっとも腑に落ちたのは、長岡のこぶし園総合施設長小山剛氏の、「24時間365日の訪問介護は社会福祉法人がもっともやりやすい。施設の夜勤者を1名増やせば済む話」という一言。「夜勤者が、施設の入居者を「訪問」するか、地域の利用者を訪問するかの違いだ」との説明に深く納得。
 実は、生活クラブも、このシステムで来年度から柏でモデル事業を始めようということになっているのだが、これなら、入居系の事業を行なっているところならすぐにもできることに、ようやく気がついた。
by toruikeda | 2011-01-26 20:33
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社会福祉法人生活クラブ理事長の日記

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