風の村花日記

「いのちの作法」

 2008年に制作された「いのちの作法ー沢内生命行政を継ぐ者たち」をDVDで観た。
岩手県沢内村のことは有名だから、知っている人が多いと思う。、
 昭和20年代後半、沢内村は乳児死亡率が全国一であった。これを知った佐世保造船の幹部社員だった深沢晟(まさ)雄氏が、仕事を辞め、故郷に帰る。昭和32年に村長になったのだが、その時の選挙公約はただ一つ、「自分たちで自分たちの生命を守ろう」だったという。そして、5年後の昭和37年に乳児死亡率ゼロを達成したのだった。その物語は「沢内村奮戦記」(信水舎書店)に詳しい。
 思い起こすと、今、私が福祉の仕事をすることになった原点に2冊の書籍があった。1冊は田村一二の「茗荷村見聞記」であり、もう1冊が「沢内村見聞記」だった。確かどちらも学生時代に読んだのだったと思う。当時、福祉への関心は皆無と言って良かったのだが、なぜか、この2冊のタイトルに吸い寄せられるように購入した覚えがある。
 深沢村長が亡くなってから45年の歳月が流れたが、彼の遺志は世代を越えて、現代に受け継がれていた。「いのちの作法」というタイトルどおりの日常が、沢内村にはあふれていた。是非、観てほしい映画だ。希望者にはDVDをお貸しするので、遠慮なく声をかけて下さい。
 ところで、私は「作法」という言葉が気にいっている。哲学者、内山節が使っているのに触れて以来なのだが、この言葉がかもしだす土着性、歴史性は、他の言葉に置き換えようがないように思える。
 今、私たちに求められているのは、「作法」の復権ではないだろうか。
by toruikeda | 2011-02-04 20:48
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