風の村花日記

浜松の京丸園見学

透析中
終了時刻までに間に合えば、2件の投稿をしようと思っている。
まずは、昨日の京丸園見学。
12月4日に千葉県労働者福祉センターで開催する、ちばユニバーサル農業シンポジュームの基調講演をお願いしている、浜松の㈱京丸園の社長、鈴木厚志さんを訪ねた。鈴木さんは、13代目という代々の農家である。「ユニバーサル園芸」を掲げて、60人(だったと思う)の社員のうち24人が障害者である。
最初に案内された一番新しい農場は、ユニバーサル園芸の実験農場と位置付けているという。500坪くらいだろうか、広大なハウスでは、水耕でチンゲン菜が栽培されており、兼任の農場長と1名の指導スタッフ以外は12人の障害者だけで農作業が行なわれている。。
どこが「実験」なのか、鈴木さんの説明は目からうろこであった。
これまで農業(に限らないが)生産で障害者雇用を進める場合、それまで実行してきた生産方法を基本に、作業を分解したうえで、障害者が可能な作業工程を彼らに任せてきた。これに対して実験農場では、実際に働くことになる(12人の)具体的な障害者の作業能力に基づいて、農作業工程を全面的に組み替えたのだ。例えば、育苗の作業は極めて難しく、この工程を障害者が行なうと使えない苗が大量に発生し、採算が取れなくなる(給料を大幅に下げざるを得なくなるし、それでも赤字になってしまう)だからこの工程はJAに委託し、実験農場ではそれ以後の工程から始めることにした。また、以後の工程においても、作業の単純化のために、従来の栽培方法を全面的に見直した。だから、ユニバーサル園芸は、従来の農業とは異なるオルタナティブな農業だというのだ。(オルタナティブという言葉は、鈴木さんの表現ではなく、私が勝手に使っている)
このことが、目からうろこだったのだ。
生活クラブでは、ユニバーサル就労を進めているが、私たちの発想は、これまでの業務を分解して、障害者等個別の支援が必要な方が可能な作業を切り出し、マッチングするというものだった。だから、結果としてマッチングができなければ、「残念でした」ということになる。そうではなく、「この人」という具体的な対象者を職場に迎え入れることを前提に、これまでの業務工程を組み替えるというところまで考えていかなければいけないのだと、強く感じた。そして、そこまでするとなると、「なぜユニバーサル就労をすすめるのか」ということについて、職員間の理念共有をより強化しなければならない。ユニバーサル就労を「できる範囲でやればいいんでしょ」と考えているとしたら、業務工程の見直しなどという面倒なことをすることは、及びもつかないからだ。
折から、来年7月にオープンする生活クラブいなげビレッジ虹と風において、近隣のNPOとともに、ユニバーサル就労ワークショップが始まろうとしている。メンバーの間で、上記の共通認識を持ったうえで進行することが求められる。
by toruikeda | 2010-11-17 20:09
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