風の村花日記

福祉用具レンタル

 今朝は9時から㈱生活サポートクラブの営業会議、福祉用具レンタル、販売の営業職4人と副社長兼営業部長そして私、6人の会議で、月1回開いている。
 福祉用具レンタルは、介護保険の居宅サービスの一分野だが、訪問介護、居宅介護支援など他の居宅サービスと比べて一段低い扱いを受けている。たとえば、ヘルパーやケアマネジャーは「介護職」だが、福祉用具の販売員は「営業職」というような扱われ方といえば、わかってもらえるだろうか。
 理由はいろいろある。介護保険制度を施行した際、厚生労働省自体がそういう考え方だったのではないかと思われる。それは、他の介護サービスはすべて実質的に公定価格が設定されているが、福祉用具だけがオープン価格であることに現れている。介護の質を無視した価格競争に陥ることを避けるために公定価格が設定された。これに対して福祉用具は、政府の目論見どおり(?)熾烈な価格競争が行なわれており、競争に敗れた事業者の廃業が進んでいる。競争の原理が働くことを全否定するつもりはないが、今の価格水準では、事業者の消耗戦になっており、結果的に「質」の劣化が進んでいる。
 北欧では介護において福祉用具が重要な位置を占めており、県単位に公的な福祉機器展示センターがある。そこでは、それぞれの利用者の個別ニーズに基づく丁寧なフィッティングが行なわれる。
 これに比べて、わが国では、公的な展示センターはほとんどなく、事業者に委ねられている。現在の事業者の経営状況では、一社で豊富な品揃えと優秀なスタッフを配置する展示センターを持つことは不可能に近い。
 最近では、福祉用具レンタルの質を高めるため、福祉用具供給協会という業界団体などが、モニタリングや個別援助計画の書式を作り普及に努めているが、ぎりぎりの消耗戦のさなかにある事業者でこれに答えるところはまだ少ない。
 要介護高齢者の生活において、また介護者負担の軽減のために、福祉用具がいかに重要かを、再度位置づけなおし、個別ニーズに基づく質の高い事業になるための、官民あげての取り組みが求められる。
by toruikeda | 2010-05-07 23:04
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